骨髄バンクへドナー登録

2週間前に思い立って登録に行った骨髄バンク、無事ドナー登録完了のハガキ届いた。
ドナー資格には年齢制限があり、55歳の誕生日で資格喪失だから、もっと若い時から登録しておけば良かったな...とつくづく思うが昔は徹夜仕事ばっかで休みも取りにくくそんな発想が浮かぶ余裕なかったんだろなとも思う。

献血に目覚めたのもたった数年前、亡くなる前の親が輸血受けたのがきっかけだし。ま、気づいた時がその時だ。


父親が脳梗塞で倒れて意識戻らないままになって、倒れる前日までテニスしてたような元気な高齢者だったのだが寝たきりになって数ヶ月、みるみる弱り、褥瘡から体液が漏れ、血液が失われていったので輸血せねば命が危うくなった。

「輸血の血液は本当に貴重だから、高齢の方(意識の戻らない父親)よりも未来ある若い人の命に使ってあげたいんです。」って大病院の若い医師2人に別室にひとり呼ばれて、暗に輸血を遠慮して欲しいように言われた時の事は、うっかり思い出すと泣いてしまう。


日々医療の現場で戦ってる医師達の言う事も理解できるだけに、申し訳なさと、それでも親には一日でも長く生きて欲しいという個人のどうしようもないエゴの気持ちのなかで、分かりました...と特に異議を唱える気持ちにもならずあっさり答えたと思う。


でも結局、その後地元の小規模な療養病院に転院して(どのみち大病院には何週間かしか入院できないのだ)、そこでは輸血に関して嫌なことは何も言われず、月に決まった単位数まではきちんと輸血してくれた。父親はそこで亡くなるまで意識は一度も戻らなかったけど、命は輸血した分、何ヶ月も永らえてくれた。
申し訳ないけど、本当に有り難いなあと心に沁みて、その後献血に行こう!と目覚めたので、親は死ぬ時にたくさん子供に人生勉強をさせてくれるんだと思う。


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mimihen

みみへん。大阪生まれ、東京在住の会社員。
ドラム叩きます。
音楽、日常の雑記。

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