西荻のw.jaz(ダブジャズ)にて「即興残響宇宙楽団〜Brave Stone Forest」のライブ見に。
武藤祐生e-vln、 石村順ba、森信行dsの皆さんで、バンド名はそれぞれの名前の頭文字をとって。武藤の武をBraveにしてるのがひと工夫?^ ^
見るのは1年以上ぶり、3回目くらいかな。
ほぼ全曲、武藤さんが最初に弾き始めて、それにリズム隊二人が乗っかり展開していく即興。
バイオリンって、やはりとってもメロディアス。軽やかにスイスイお先にーっと、駆け抜けるように自分の世界を広げていく。
そこにどう入っていくかってのが気になり、最初の方は楽器やる人(ドラマー)の立場で意識して聴いてしまったのだけど、さすが森くん、おお、そう入るのも面白いな!って、ベタでないアプローチ。とても勉強になりました。
三曲めの宇宙的な、おおらかな曲あたりでだんだん気持ちよくなってきて、こういう即興はあまり考えて聴いてても楽しめないかもなーと思い直し、先の展開を予測したりしないよう「景色を眺めるように」聴いたら、一層楽しめました。目の前に起こっている音をそのまま受け止めるような感じ。
風景見るときって、そうだもんね。この後に鳥が飛ぶかなー、風が吹くかなー、とか考えて眺めないもんね。
とはいえ、風が吹いたらこっちへなびく、とか重力とかの自然界のルールはある訳で、それがリズムやらコードになるのかもな、とか、結局聴きながら色々考えちゃいましたけども。
軽快なファンクも楽しかったけど、浮遊感のあるアンビエントなのや、プログレな感じの即興が特に好みでした。武藤さんもエフェクターかなり色々仕込んでこられたな!って感じで、サウンドも楽しめました。
終盤はw.jazのマスター、ちみちお氏もギターで加わり、よりエッジの効いた感じの曲展開になり、これも楽しめた。
マスター、ジェフベックみたいでしたよーって。^ ^
全部で10曲ほど即興の後、最後は武藤さんがレッドツェッペリンのカバーやって終わります、と言ったので、おお何だろう!とトキめいたら、なんとKashmirでした。うん、合うー。リフだけでもこの存在感!
途中、ボーカルパートをバイオリンで入らないかな〜?と期待してましたが、、それはなかった。
即興を聴きに行って、まさか好きなカシミールも聴けるとはー、と満足して帰路。
〜〜〜
武藤さんはバスケットボールのコーチもやってるそうで、MCで前夜のワールドカップの日本代表の試合に触れ。
「格上をリードした時に勝ち切る」って、やはり凄く難しいんだなーと思ったと。関学アメフトの名監督、鳥内氏が2012年?のライスボウルの惜敗の時に語ったエピソードを紹介しつつ話された内容がとても興味深かった。
リードした後(特に格上を)、そこで勝ち切る準備ができているか。技術的にも、精神的にも。。いつものプレイ、いつものままの自分でいたら、格上相手ではあっという間に逆転される。
強いチームは、そこでガラリと勝ち抜く為のプレイに変えてくる。つまり、その準備ができているってこと。
それって、色んな事に言えるな〜と。
思いがけない僥倖を手にした時、それを一過性のものにしない戦略と心構え、そこで変われる自分であるか。。
と、音楽の話を越えて思索が深まりつつ、自分的にも即興の楽しみ方がまた少し広がったところですし、お三方の実験音楽、またチェックして見に行きたいなと思いました。
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